実際のレースはこんな感じ

皆さんは競馬のレースを見たことがありますか。現在はテレビの他、インターネットでも競馬のレースの模様を見ることができます。勿論競馬場に行って生でレースを観戦することもできます。ここでは競馬のレースがどんなものかを知ってもらうためにレースの大まかな様子を紹介します。
中央競馬の重賞レースの場合、出走する馬は大体16頭ほどになっています。それより多い場合だと、18頭立てのレースもあります。レース前にはパドックがあって、出走する馬の「顔見世」があります。馬たちが厩舎のスタッフに引かれてパドックを歩くので、ここで出走する馬の状態を見ることができます。見るポイントとしては馬の毛並みや気性などです。競馬に精通した人なら、パドックの様子だけで馬のその日の調子、精神状態を判断できるそうです。
パドックが終わり、しばらく時間が経つといよいよレースが始まります。レース直前、出走する馬たちはスタート地点のゲートボックスに入ります。このボックスは小さい部屋のように仕切られていて、馬たちは一頭ずつ中に入ります。馬はこの狭い空間に入るのを本能的に嫌がるので、このボックスに躊躇してなかなか入りたがらない馬もいます。スターターがスターター台に上がり、いよいよスタートが近づきます。中央競馬の場合ここで競馬ファンにお馴染みのファンファーレがなります。ファンファーレが鳴り終わった後、スターターが旗を振り、ゲートが一斉に開いて馬たちがスタートします。ここで気持ちが高ぶっている馬はゲートの開くタイミングと呼吸が合わず、スタートで出遅れてしまうケースもあります。

 

レースの距離にもいろいろな長さがあって、短いもので1200m程度、長いレースだと3000mを超える距離のレースもあります。人間の陸上競技で短距離走の選手と長距離走の選手とがいるように、競走馬にも短距離向き、長距離向きの両方がいます。
また競走馬のレーススタイルにもいろいろなタイプがあります。よく知られているのは先行逃げ切り型と呼ばれるタイプで、このタイプの馬はスタートから勢いよく飛び出し、往々にしてスタート早々先頭に立ちます。馬同士の距離を馬の体長を表す「馬身」という言葉で表しますが、スタート間もない時点で先頭と最後尾の馬との差が数馬身も開いていることもあります。先行逃げ切り馬が後続馬を何馬身も引き離しているからといって、そのまま逃げ切れるとは限りません。序盤から中盤にかけていよいよ各馬、騎手同士の駆け引きが始まります。各騎手はスピード、ポジショニングを考慮しながらレースを進めていきます。
レースが盛り上がるのが最後の第4コーナーをまわって直線に入るところ。この頃にはレース後半までスタミナを温存していた馬たちが、一気の追い込みに入っています。先行逃げ切り馬は運がよければまだトップを走っていますが、さもなければこの頃には馬群に埋もれています。カーブを曲がって最後の直線に出るときには激しいポジション争いが行われています。カーブで若干スピードを落として有利な内側を取るか、或いは外側に出て一気に捲くるか、騎手の勘が問われます。ちなみに直線に出るところで馬の斜行に関する規則は厳しく規定されています。馬が直線でまっすぐ走らず斜行をすると、場合によっては後続馬の進路を妨害し、接触事故や落馬事故などに繋がりかねないからです。

 

レースの最後には馬たちが直線を一斉にゴールに向かって走ります。ラストスパートをかけるべく騎手たちは必死に馬に鞭を入れます。さあ果たして逃げ切りか、それとも逆転か。スリルと興奮のさなか、レースが終わります。ゴールそばの電光掲示板に着順と記録、それに配当が表示されます。ゴール前でもつれて写真判定になった場合、或いはレース途中で反則行為があったと見なされる場合等、ケースによっては「審議」のランプがついて、レース結果が点滅表示となります。最終的には「確定」のランプがついて、それによって正式なレース結果が確定します。